FC2ブログ
ガンガン感想、写真ブログなど経由した成れの果て。トップ絵は知り合い画(非公式)。
なんとなく今になって。
写真系統の記事ですら、そもそも1年半ぶり(1人でも見てくれる方がいればいいというスタンスを取っていましたが、唯一コメント下さってた方ですら来なくなってしまって完全に0人なんじゃないかと疑わざるを得ない状況に陥ってしまったので・・・)。



僕が生涯最もお世話になったカメラ。

その一言に尽きます。
稼動期間は2005~2010年。保証期間の間に使い倒しました。
(現在ではAF不調にて隠居)

ここまでピタリとはまったカメラは少なくて、今でこそ言い切れなくなってるけど、当時は「自分はこのカメラの使い込み&愛着にかけてはトップ5に入るだろう」という自信すら持っていた。
井の中の蛙だろうけど、それが自負。
今も昔も経済状況が悪くて、このデジカメ以外の選択肢がほぼ皆無だったのも要因。
ただ、このカメラの尖った箇所が欲しくなる場面は今でも本当に多い。







リコーCaplioR1。
2004年夏発売。



昔、リコーは主なデジカメとして「G1~4」までを出していました。
それ以前もありましたが・・・流石にこれ以前は詳しく知らない。
デジタル一眼レフは無理なれど、カメラ分野縮小後もコンパクトカメラは細々と続けて名機も生み出していたリコー。
(今ではコピー機メーカーですが元々はカメラメーカーでした。「理研光学」の略称だったはず)
デジカメも細々とやっていました。

それまでヒットしていたのはG4の別バージョン「G4wide」。
カメラの機構的な話になりますが、デジカメのセンサーってのは35mmフィルムとは雲泥の差の小ささです。
それもあってか、ものすごく狭い範囲(≒望遠)を捉えるのは得意なものの、広角はやや苦手。
(望遠に関してはオリンパスが当時から10倍ズームカメラを出していましたね。
「CAMEDIAウルトラズーム」シリーズ。当時は38~380mmかな?)
で、大抵が35mm~38mm以降スタートの中で、珍しく28mmスタートのレンズを持っていたのがG4wide。
安価な価格帯のデジカメでは、ほぼ唯一。なので知る人ぞ知るオンリーワンカメラだった。
最近はカメラ内で歪みをデジタル補正するって手法が主流になって、この辺りはブレイクスルーされていくのですが・・・。

ただ、このシリーズはここで打ち止めとなります。
変わって出たのが・・・「CaplioR1~9」までのシリーズ。いや、10までだっけ・・・?
で、その後で「CX1~6」まで出して、リコーのGR以外のコンデジは生産終了。
(ペンタックスの防水カメラにリコー銘がついてるだけ)
そんな流れだったかな・・・。



話をカメラ本体に戻す。
そんな中で出た「CaplioR1」は、徹底してスペック面が高い代わりに画質とかは悪い、そんなカメラでした。
ただ、そこは、リコーというカメラ好き以外はあまり選ばないブランドのカメラ。画質度外視でも使う価値がある、というユーザーが多かったのではないか。
なんせ、リコーは他のメーカーと違い、基本これ以外のカメラは出していなかった。防水デジカメとか出してたけど1機種で消えたし。なので、このカメラはとにかく「強烈な基本性能」が重点に置かれたのかもしれない。

リコーはフィルムカメラ時代にもR1ってカメラを出してました。
フィルムをグリップ部分に装着することで可能となった世界最薄クラスのコンパクトフィルムカメラ。
その後で出た改良版「R1s」が相当売れ、更にレンズを強化したシリーズがリコーの誇る高性能コンパクト「GR」となります。
つまり、R1って名前自体が割と特別な位置付けだったりします。
(あと、このデジカメ版のR1にも、業務用のローカルチェンジバージョンとして「R1s」が存在しています)
このカメラも、割と特別な1台になろうとしてた感じはある。





ここまでもったいぶってスペックを書かなかったけど、これを書いたら即終わってしまうので遅らせてました(笑)。
それが全てというか・・・。

行きます。



撮影は400万画素。CCDは1/2.5型。
このスペックは一応今でも最低限は通じる。画素数インフレが激しすぎるのがいけない。
・・・まぁ、画質がこのカメラの本分じゃない。
ただ、200万ではなくて、400万だった。

レンズは28~135mmF3.3~4.8。
(マクロ時は35~135mmに変更)
当時の主流が38~115mm辺りだったので完全な上位互換である。
この無茶を実現するために、レンズの中の1群を機械的にレンズの外に退避させてある。
ペンタックスが同様の「レンズ内の隙間に入れる」はやっていたが、こちらはそもそもレンズの外側に振り子みたく退避させるという無茶。技術名「リトラクティングレンズ」。
・・・本当に無茶だったらしく、なんとレンズカバーが入りきらないため、動画を見て分かる通りの巨大な金属板で無理矢理レンズをカバーしてある。電源オンはグリップを機械的に動かしてレンズカバーを開けると起動。
もっと言うと、CaplioR3の時はちゃんとしたレンズカバーを搭載した上で、上記の退避レンズを2段に設定して廉価なコンパクトデジカメ初の28~200mmズームを達成したのです・・・が、なんとレンズカバーが5割の可能性で壊れるというとんでもないスペランカー仕様に。本当に無茶だったらしい。
・・・本題。スナップ撮影であれば、ぶっちゃけこれだけあれば大抵のものは撮れる。
実際、昨今のレンズ交換式カメラの標準ズームレンズは80mm行かない場合もしばしばだし。
何度、望遠側の足りなさを感じたことか・・・いや、レンズ交換すればいいんですけど。

マクロモードは1cm・・・どころか、最終兵器の「テレマクロ」は今も昔もほぼリコーオンリーワンの技術。
なんと135mmでも13cmまで寄れる。
これを上手く生かせば、一眼レフ顔負けのボケ味の写真も撮影可能。

レリーズタイムラグは歴史上、おそらく全てのデジカメで最速クラスの0.003秒。
0.01秒じゃない。0.003秒。
それだけじゃない。
仮に「シャッタータイムラグ」とするが、なんと「一気押しで」0.05秒という機構を搭載。
完全な居合い抜きモード。もちろんAFが外れる場合もあるが、とりあえず「撮れてしまう」。
シャッターを押した衝撃でブレる場合が多いのですが・・・これについては後述。
もっとも液晶モニター表示のタイムラグが存在する以上、あまり意味の無い要素ではあるのですが、パララックスが酷いものの、一応光学ファインダーも備えているため、その気になればクリアは可能。
これが可能となったのが、今のデジカメじゃ有り得ない巨大なパッシブAFセンサー。
コントラストAFなぞ頼らず、一瞬で巨大な目で捉えた被写体を映し出す。
(CX5、6で復活搭載されたパッシブAFセンサーよりも遥かに巨大なため、更に高精度)
レンズ交換も当然不要。正に、コンデジならではの強みを最大限に生かす居合い抜き技。

付属のLiイオン電池は当時「原子力電池」とうたわれた巨大な電池。単純なパワフルさ由来の愛称なので悪しからず。
なんと撮影枚数は一発の充電で500枚。当時最大級、今でもミラーレス級の持ち。
オマケに、本来の電源は単三電池2本である。隙が無い。
単三駆動のコンデジもっと増えませんかね。USB充電のコンデジ+モバイルバッテリー使えってか。
(いや、モバイルバッテリーはそれはそれでだいぶ楽になった感はあるけど)
ちなみにLiイオンバッテリー自体は本当にギリギリの寸法で、毎回セット時に押さえつける蓋が外れないかビクビクしながら装填してました。

サイズは比較的大きめで、分厚い・・・が、これも当時でのみ可能だった形状。
ややスティック形状に近い。
今のデジカメは巨大な液晶モニターを搭載するためなのか、小型機種でも「薄型」のアプローチからの実現が多い。
一方こちらは高さ5cm程度。ファインダーもあるから液晶モニターは確か1.8型という小ささ。
ただ、この「細い」形状だから、胸ポケットに楽々入る。
(今のデジカメでも廉価版のヤツなら入りますが・・・高性能コンパクトだと大きめの胸ポケットが要る)
当時は携帯電話も無かったし、胸ポケットにはいつだってCaplioR1が散歩中に入ってました。
前かがみになると落下するから注意だ。

動画は画質はイマイチ。320×240。
ただし、当時としては珍しく、撮影可能な動画に時間制限が無かったのがポイント。
当時は90秒までとか、そんな感じの設定ばかりでした。
・・・今にして思うと、それを加味してもかなり画質が低かったんですけど。

操作性は省略しますが、俗に言う便利ボタンは非常にシンプル。
動画に載せましたが、押すたびに露出、ホワイトバランス、ISO感度、(AFエリアや画素数設定など任意)の4項目が切り替わるだけ。
1枚ごとに細かく設定したい場合は一瞬で4項目を設定して撮影に移れる。
特に一発で露出補正が出て、十字キー操作でサッと変更できるのも個人的に非常に使いやすかった。
ダイヤル操作で露出補正変えるタイプだと、オーバーランしがちなので・・・。



・・・とまぁ、こんな感じ。

機能自体はPASMモード未搭載だしRAWも無い普通のコンパクトデジカメです。
ただ、露出補正あるだけでだいぶ違いますね。
フィルムコンパクトは未搭載のが多かったし。
(フィルムの特性上、露出ほぼ変更せずとも色々撮れるのが大きいですが・・・使い捨てカメラとか代表格)

だから、昼の街中をスナップで撮って適当に歩くぶんには、何一つ不自由しなかった。
どんなところまで、思いのままについてきてくれます。



・・・ここまで書いたからには、オチもある。

徹底的に高感度の性能が低い。

F3.3~4.8はフィルムコンパクトよりは上だけど、あちらはISO400のフィルムをポンと気軽に入れられる。
一方、こちらはベース感度がなんとISO64。
ISO200に上げただけで、200万画素に落としても若干のノイズが見え隠れ。
ISO800なら35万画素でもノイズまみれになります。
トドメに、手ブレ補正機構、未搭載。
(当時はパナソニック以外あんまし載せてなかった)

基本、感度はISO64据え置き。これはひどい。
気合の入った写真は手ブレとの壮大な戦いになる。
原子力電池のパワーにまかせて10カット近く撮り直し、ブレてないカットを探した記憶も多々。
シャッタースピード2分の1秒でも意地に任せて撮影した事があります。
最後のほうには4分の1秒くらいなら2、3回のリテイクで撮り直せるようになっていました。
アレだ、広角28mmだから手ブレは慣れれば結構防げるものですね。気合いで135mmの状態で撮った事も何度かあったけど。

色合いも渋め。
被写体に本当に恵まれれば鮮やかな写真が撮れるけど、割と見たままそのものを映し出す。
当時のキャノンのDIGICが吐き出す画は正にビビッドカラーを体現したものが多かったし、オリンパスもコダック製CCDとのコンビで鮮やかな蒼を描き出していたけど、そんな要素はこのカメラには無かった。
あとホワイトバランス、太陽光だとやや群青色っぽい感じ。なんか補正強すぎて蛍光灯で代用してた。

・・・とまぁ、見事なまでに画質に関しては期待できなかった。
本当に使いこなしに苦労しました。



ただ。
このカメラにしか、撮れない世界が、たくさん見つかった。

あと、地味にCCDなんですよね。
裏面CMOSだと本当に低感度の画質がべったり系になってしまいますし。
(ペンタックスQ辺りは全然それを感じないけど、無理して解像度を上げてるのか高感度のノイズがかなり激しい。CCD的な挙動に調整してあるみたい)





画質を捨て、全てを撮る権利を手に入れたカメラ。

特に、高速AF+一気押し機能(+光学ファインダー)、超強力マクロモード。
この2つに関しては、今でも並ぶ相手がいないカメラだと思います。
それに、そこそこの高倍率ズームと大容量バッテリー、シンプルな操作性が奇跡的に噛み合った結晶だと思います。





以下、実写画像。
ここで写真上げるの1年半ぶりですね。
CaplioR1も、5年ぶりに起動させて撮ってみました。当時から壊れっぱなしのAF機能が不安でしたが・・・。



s-R0013727.jpg

とりあえず1枚。
・・・ちょっと画面端が流れ気味かな?まぁ、許容範囲。
AF不調に伴って画面が流れ気味になる傾向が出てきたのですが、前々からこのくらいの画質でしたね。そんでも28mmで撮れれば十分。



s-R0013737.jpg

望遠だとこんな感じ。
スナップ撮影に必要な十分すぎる望遠能力。この構図だと、100mmクラスじゃ物足りなかったかな。



s-R0013751.jpg

・・・というか、望遠側のほうが画質がいい。
ただしF4.8+ISO64なので、手ブレには本当に泣かされます。
それでもシャッタースピードを逆手に撮って、こんな写真にしてみたり。


s-R0013750.jpg

解像感は上々です。400万画素なりにきっちり、と。
広角でもブレなければ割といいほう。



s-R0013797.jpg

s-R0013798.jpg

・・・というか、収差のテスト画像乗せたほうが早いか。
当時の技術力で、光学補正能力だけで、この程度の樽型収差に抑えてれば相当なもの、のはず。なんせ、28~85mmじゃなくて、28~135mm。



s-R0013774.jpg

これが必殺のテレマクロだ!なんと、これで135mm。
当時のカメラなんで、紫色の発色はイマイチ。他も破綻しがち。まぁ、当時は気になりませんでしたが。



s-R0013766.jpg

地元の人には撮った時間帯がバレバレな画像。



s-R0013762.jpg

最後は、なんとなくスナップっぽい1枚で。
・・・オートWBだったっけ?これだけ、他は全て曇天。
スポンサーサイト



// HOME // 
Powered By FC2ブログ. copyright © 2005 AQUA CRESCENT all rights reserved.
プロフィール

Misfreak

Author:Misfreak
重症コミュ障患者のブログです。
元々は月刊少年ガンガンの感想、写真、地元(宮崎)のネタを細々と更新していました。
(なのでアイコンもその辺り由来でソウルイーターのクロナ。知り合いの絵師、師匠氏(仮)謹製・・・)

今はどれも残っていません。ガンガンONLINEの一部マンガの感想を復旧させたので、共通掲載のマンガに関しては楽しめるかも・・・?
今は副業で始めた高専ロボコンのデータ記事(高専に縁の無い部外者視点です)がメインになってるような。

URL関係は「htp」で表記しないと弾かれます。ttpでもダメです念のために。



配布元の素材屋様。2006年1月21日21時カウントスタート)

業務連絡スペース跡

この欄はもう正常に機能していませんが、撤去が難しそうなので残してあります・・・。


過去ログ置き場(避難所にしている場合があります)

このブログの案内簡易版


先月のガンガン感想に移動する
最新のガンガン感想に移動する
最新の写真は写真カテゴリー参照



リンク集の詳しいヤツ
ガンガン感想のスタンスについて
宮崎市町村写真制覇計画

最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
最近のトラックバック
月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード
リンク